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勉強法ポイント <第1章>

登録販売者受験へ向けての道を歩む皆さんへのアフロ先生によるサポートブログ

前回、前々回と「試験勉強最初の一歩」について2回にわたってお話してきました。

第5回目の今回のテーマは「勉強法ポイント <第1章>」です。

これから、5回にわたって、各章毎に、勉強法のポイントと内容のポイントについて、お話していきます。ようやく、実際の勉強に足を踏み入れていくことになります。

 

手を付けるのは、この順番です。この順位が高ければ高いほど、かけた時間と労力が点数に結びつく効率が高くなります。後ろの数字は全体を100%としたときの出題率です。

 

1            薬害訴訟(訴訟以外も)    15.7%

2            医薬品の副作用    8.3%

3            医薬品の相互作用(直接かかれない、飲み合わせなど)           7.4%

4            一般用医薬品の販売等に従事する専門家の対応           6.8%

5            小児の医薬品の使用           5.4%

6            妊婦の医薬品の使用           5.1%

7            高齢者の医薬品の使用       4.6%

8            アレルギー           4.2%

9            医薬品の品質       4.2%

10          医薬品の本質       4.1%

11          プラセボ効果       4.1%

12          一般用医薬品の役割           3.7%

13          医薬品の使用上の注意       3.5%

14          セルフメディケーション    3.1%

15          医薬品のリスク評価

16          健康食品

 

では、それぞれの項目について、ポイントを解説していきましょう。

 

1 薬害訴訟

薬害は出る問題が限られているのに、必ず出る!どの地域でもどの年でも100%出題されます。「HIV, CJD, サリドマイド、スモン」の4種類の薬害訴訟について「和解済みかどうか」「被告」「原因物質は何か」「副作用の症状は何か」「その訴訟を契機にどんな対策が取られたか」がポイントですので、それらについて表にまとめて対比しながら身につけましょう。

 

2 医薬品の副作用

医薬品の副作用には「薬理作用による副作用」と「アレルギー(過敏反応)」にわけられます。アレルギーについては、別途出題されることも多いため、別ページでまとめます。

まずは、WHOとPMDA(医薬品医療機器総合機構)による2種類の副作用の定義を比較しながら覚えましょう。その後、「副作用と薬理作用、主作用の違い」「副作用は避けられるか否か?」「副作用の種類」「副作用は既知のものと未知のものがある」「一般用医薬品と医療用医薬品のそれぞれについて、副作用が起こった時の対応の違い」「副作用の自覚の有無」などがポイントです。

 

3 医薬品の相互作用(直接かかれない、飲み合わせなど)

相互作用は「飲み合わせ」と表現されることがあります。「相互作用の定義」「副作用が発生する部位の違い」「食品と医薬品の相互作用(特にアルコールとカフェイン」」「医薬品同士の相互作用(特にかぜ薬との相互作用)」「相互作用を避けるために必要なこと」などがポイントです。

 

4 一般用医薬品の販売等に従事する専門家の対応

これは、大きく分けて

「①不適正使用の防止」

「②薬物乱用の防止」

「③セルフメディケーションの支援」

「④情報提供における注意点(受診勧奨等)」

「⑤販売時のコミュニケーション」

の5つの状況に分かれます。

「①不適正使用の防止」では「登録販売者が伝えるべきことを伝える」「相手に合わせて伝える」という2つの点がポイントです。

「②薬物乱用の防止」では「不審な購入者への対応」がポイントです。

「③セルフメディケーションの支援」では「科学的な根拠に基づいた正確な情報提供を行い、セルフメディケーションを適切に支援していく」ことがポイントです。

「④情報提供における注意点(受診勧奨等)」では「無理に薬を売ろうとしない」ことがポイントです。

「⑤販売時のコミュニケーション」では「相手が主体」「相手を理解する」など「相手目線」がポイントとなります。

また、相手を把握する為に、登録販売者が注意するべき8つの事柄について、覚えましょう。

 

5 小児の医薬品の使用

ここの最大のポイントは「小児」「幼児」「乳児」医薬品の使用上の注意等における年齢区分です。それぞれ何歳未満からなのかをしっかりマスターしましょう。

次に、子供と大人のお薬に対する反応の違い、特に「吸収率」「脳や中枢神経への到達のしやすさ」「代謝排泄」などが、大人と比べて子供は高いのか低いのか、またその理由を、大人と比較しながら身につけましょう。「子供は小さな大人ではない」ことを意識して勉強しましょう。

 

6 妊婦の医薬品の使用

妊婦がお薬を摂取した際に、どのくらい胎児に影響があるかについて着目しながら勉強しましょう。「血液-胎盤関門」「ビタミンA含有製剤で胎児に先天異常」「流産や早産を誘発するおそれがあるもの(便秘薬など)」「乳汁中への移行」などのキーワードにポイントを置いてマスターしましょう。

結局、要指導・一般医薬品において「妊娠前後や授乳中の女性に対してOKなお薬はない」ということを意識して勉強しましょう。

 

7 高齢者の医薬品の使用

高齢者は何歳からなのかをまずは覚えましょう。小児のときと同様に、高齢者と若年者の薬に対する反応の違い、特に「作用の強弱」「副作用リスク」「年齢によるリスク増大」「年齢による生理機能の衰え」「嚥下・誤嚥」「高齢者の持病」などのキーワードに着目しながらマスターしましょう。

年齢だけでは判断できないことと、高齢者が薬の説明を理解したり、容器や包装から取り出すのが苦手であることに配慮することを意識しながら、勉強しましょう。

 

8 アレルギー

副作用のうち「薬理作用による副作用」と「アレルギー(過敏反応)による副作用」を区別しましょう。アレルギーの原因(アレルゲン)によりアレルギーが引き起こされる仕組みを理解しましょう。その後、「卵」「牛乳」など代表的なアレルゲンについて覚えましょう。

「内服薬だけでなく外用薬等でも引き起こされる」「薬理作用がない添加物もアレルゲンとなり得る」「病気等に対する抵抗力が低下している状態などの場合には、医薬品がアレルゲンになりやすくなり、思わぬアレルギーを生じることがある」「アレルギーには体質的・遺伝的な要素もある」などにポイントを置きながら勉強しましょう。

 

9 医薬品の品質

医薬品は保存でダメになりやすい成分が多く含まれているため、様々なルールによって高い品質が保たれており、品質が低いものは売れないしくみになっています。「経時変化による品質の劣化は避けられない」「外箱等に記載されている使用期限から十分な余裕をもって販売するべき」「使用期限は、未開封状態で保管された場合に品質が保持される期限」などの文章の単語や文章の意味を理解しましょう。

 

10 医薬品の本質

ここが 前半戦の山 です。

「医薬品とは○○である」的な文章をひたすら身につける必要があります。

飲み屋のトイレにある「オヤジの10か条」みたいに、

1、医薬品とは○○である!

2、医薬品とは○○である!

3、医薬品とは○○である!

のように、羅列してトイレに張ることをおススメします。

 

11 プラセボ効果

まずは、プラセボ効果の定義とプラセボ効果が生じる仕組みをマスターしましょう。

次に、薬理作用とプラセボ効果の違いについて確認しましょう。プラセボ効果の良い面と悪い面について身につけましょう。そして、プラセボ効果は、主観的な変化だけでなく客観的に測定可能な変化として現れることを理解しましょう。

最後に、プラセボ効果を目的に医薬品を使用するべきではないことを頭に入れておきましょう。

 

12 一般用医薬品の役割

まずは、薬機法における一般用医薬品の定義を覚えましょう。

次に、一般用医薬品の役割6つを覚えましょう。次に、「一般用医薬品の目的」「症状が重いとき(例えば、高熱や激しい腹痛がある場合、患部が広範囲である場合等)の一般用医薬品の仕様」「受診勧奨」「一般用医薬品で対応可能な範囲」などにポイントを置いてテキストをマスターしましょう。

 

13 医薬品の使用上の注意

まず、医薬品の不適切な使用の原因は「誤解や認識不足」「本来の目的以外の意図で使用」の2種類があることを理解しましょう。

次に、「誤解や認識不足」「本来の目的以外の意図で使用」のそれぞれのタイプにおいて、不適切な使用のパターン例を確認しながら、どちらに分類されるものかどうか理解していきましょう。

最後に、「医療機関で治療を受けている人等」への対応について確認しましょう。

 

14 セルフメディケーション

まずは、「WHOのセルフメディケーションの定義」と「一般的なセルフメディケーションの認識」のそれぞれを確認しましょう。

次に「健康補助食品(いわゆるサプリメント)などの形状(カプセル、錠剤等)」「健康補助食品(いわゆるサプリメント)などの適切な使用法」「医薬品と健康食品の違い」を確認しましょう。

最後に、セルフメディケーションを推進していくために、セルフメディケーションに係る専門家(登録販売者等)の対応について身につけましょう。

 

15 医薬品のリスク評価

ここは、頻度の割には、ややこしい項目が多いので、ある程度、時間をとって勉強する必要があります。

まずは、用語とその意味するところを覚えるのが最初です。何度もお伝えしていますが、無理に覚えようとせず、覚えるまで繰り返すことがポイントです。

「効果とリスクの関係」「暴露時間と暴露量」「用量―反応曲線」「用量-反応関係」「ED50とLD50」「無作用量、最小有効量、治療量、中毒量、最小致死量、致死量」「単会投与と長期投与」「医薬品開発の国際的な標準化(ハーモナイゼーション)」「薬効-薬理試験、一般薬理試験、毒性試験」「非臨床試験(動物実験)」「医薬品毒性試験法ガイドライン」「単回投与毒性試験、反復投与毒性試験、生殖・発生毒性試験、遺伝毒性試験、がん原性試験、依存性試験、抗原性試験、局所刺激性試験、皮膚感作性試験、皮膚光感作性試験」などです。

若干、ため息が出ますね。

でも、意味を理解しながら覚えると、少しスムースになると思います。

さらに、大きなポイントとなるのが、以下の臨床試験の用語です。医薬品に関する基準について、「GLP」「GCP」「GPSP」「GVP」について「正式名称」「日本語名称」「意味する内容」について、表を作って対比しながら覚えましょう。

ここは 山場 ですね。頑張って乗り越えると終わりが見えてきます。

 

16 健康食品

「健康食品」「保健機能食品」「特定保健用食品」」「栄養機能食品」「機能性表示食品」などの用語を区別できるようにしましょう。

「セルフメディケーション」の問題が出題されますので併せえ確認しておきましょう。

「医薬品」と「食品」の区別を説明できるようにしておきましょう。

 

 

以上です。他は、ひとまず「捨て」です。

まずは、上記を完ぺきにマスターしましょう。

 

では、また、来月!

 

アフロ先生より。

 

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