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勉強法ポイント <第2章>

登録販売者受験へ向けての道を歩む皆さんへのアフロ先生によるサポートブログ、前回は「勉強法ポイント 第1章」として第1章の勉強のポイントについてお話してきました。
第6回の今回は、「勉強法ポイント 第2章」として第2章の勉強のポイントについてお話していきます。

 

手を付けるのは、この順番です。

 

2-1  副作用
2-2  薬の吸収・代謝・排泄、薬の生体内運命
2-3  剤型ごとの違い、適切な使用法
2-4  目・涙・眼球
2-5  血液
2-6  末梢神経系(自律神経系 交感神経、副交感神経)
2-7  膵臓
2-8  胃
2-9  小腸
2-10 胆嚢、肝臓
2-11 大腸
2-12 呼吸器系
2-13 リンパ系(リンパ液、リンパ管、リンパ節)、脾臓
2-14 腎臓、副腎(泌尿器系)
2-15 骨、関節(骨格系)
2-16 筋組織
2-17 薬の働く仕組み
2-18 脳、中枢神経
2-19 鼻、耳
2-20 腺、毛、皮脂腺など皮膚付属器官、皮膚(外皮系)
2-21 心臓、血管(循環器系)

 

それぞれについて、ポイントを解説していきましょう。

 

<2-1副作用>
特に、2-1は、2-1❶から2-1⓱まで、全て頻出です。量は多いですが、どの地域でも必ず出題されるため、最初に勉強する必要があります。

 

勉強する順番は、

 

2-1副作用 (❶ショック、アナフィラキシー)
2-1副作用 (❷SJS)
2-1副作用 (❸TEN)
2-1副作用 (❹肝機能障害)
2-1副作用 (❺偽アルドステロン症
2-1副作用 (❻接触皮膚炎、光線過敏症)
2-1副作用 (❼薬疹)
2-1副作用 (➑無菌性髄膜炎)
2-1副作用 (❾消化性潰瘍)
2-1副作用 (❿イレウス様症状、腸閉塞症状)
2-1副作用 (⓫間質性肺炎)
2-1副作用 (⓬喘息)
2-1副作用 (⓭精神神経障害)
2-1副作用 (⓮排尿困難、尿閉)
2-1副作用 (⓯眼圧上昇)
2-1副作用 (⓰散瞳(眩しさや目のかすみ)
2-1副作用 (⓱病気等に対する抵抗力の低下)
となります。順番に解説していきます。

 

2-1副作用 (❶ショック、アナフィラキシー)
まずは、アナフィラキシーやアナフィラキシーショックとは何か、そして、アナフィラキシー様症状(特にチアノーゼ)について、勉強しましょう。次に、再使用時に重篤化することを確認しましょう。

 

2-1副作用 (❷SJS) (❸TEN)
この2つは、SJSとTENの特徴が相互に入れ替えられて出題されます。共通点と相違点についてSJSとTENとを比較しながら覚えましょう。特に、症状、発生頻度、日本語の病名、別名、名前の由来などに着目しましょう。

 

2-1副作用 (❹肝機能障害)
まずは、症状(特に黄疸)に着目しましょう。次に、肝機能障害と疑わしき症状があった際の対処法を確認しましょう。

 

2-1副作用 (❺偽アルドステロン症
アルドステロンの分泌がないことと、原因(特に、ナトリウムとカリウムの関係)、症状、原因物質、発症しやすいタイプの人(小柄な人や高齢者)に着目しましょう。

 

2-1副作用 (❻接触皮膚炎、光線過敏症)
接触皮膚炎と光線過敏症の特徴が相互に入れ替えられて出題されます。共通点と相違点について接触皮膚炎と光線過敏症とを比較しながら覚えましょう。特に、症状、発症部位(部分か全身か)、正常な皮膚との境目、再使用による再発、発症時の対応などについて勉強しましょう。

 

2-1副作用 (❼薬疹)
再使用により重篤化すること、あらゆる医薬品で起こりうること、発疹型はさまざまであること、原因医薬品の使用から発症までの期間、薬疹の生じる部位などに着目しましょう。

 

2-1副作用 (➑無菌性髄膜炎)
症状(特に急性であること)、予後(早期に原因医薬品を中止しても予後が悪いこと)、後遺症が残ることもあること、無菌性髄膜炎は、髄膜炎のうち、髄液に細菌・真菌が検出されないものをいい、ウイルスが原因で起きる場合が多いが、医薬品の副作用としても生じることがあることを確認しましょう。

 

2-1副作用 (❾消化性潰瘍)
まず、症状について勉強しましょう。次に、消化性潰瘍は、胃や十二指腸の粘膜組織が傷害されて、その一部が粘膜筋板を超えて欠損する状態であること、自覚症状が乏しい場合もあること、一般用医薬品では、医薬品の長期連用のほか、併用すべきでない医薬品やアルコールとの併用等の不適正な使用が原因で起こる場合が多いことを確認しましょう。

 

2-1副作用 (❿イレウス様症状、腸閉塞症状)
まずは、症状と発症しやすいタイプの人(小児や高齢者、便秘傾向のもの)を確認しましょう。次に、レウスは、腸内容物の通過が阻害された状態であることを確認しましょう。また、無菌性髄膜炎などと症状を変換して出題されることもあるので、併せて確認しておきましょう。

 

2-1副作用 (⓫間質性肺炎)
原因と症状、原因成分の摂取から発症までの期間を確認しましょう。間質性肺炎は、肺の中で肺胞と毛細血管を取り囲んで支持している組織(間質)が炎症を起こしたものであること、症状が一過性に現れ、自然と回復することもあるが、悪化すると肺線維症(肺が線維化を起こして硬くなる状態)に移行することがあること、間質性肺炎と低酸素の関係について勉強しましょう。

 

2-1副作用 (⓬喘息)
喘息が誘発される原因と発症までのプロセス(原因医薬品を摂取してからの時間と症状の順番)、医薬品の使用に関して注意すべき点などに着目しましょう。

 

2-1副作用 (⓭精神神経障害)
不適切な使用はもちろん、通常の用法用量でも発生しうること、症状、原因などについて勉強しましょう。

 

2-1副作用 (⓮排尿困難、尿閉)
女性でも報告されていること、基礎疾患が無くても発症すること、副交感神経を抑制する成分が原因であること、膀胱の排尿金の収縮が抑制されて尿が出にくくなることなどを覚えましょう。

 

2-1副作用 (⓯眼圧上昇)
抗コリン作用がある成分が原因であること、原因(特に房水の排出との関係)に着目してください。抗コリン作用がある成分について具体的に学習しましょう。

 

2-1副作用 (⓰散瞳(眩しさや目のかすみ)
散瞳と縮瞳の特徴が相互に入れ替えられて出題されます。縮瞳が設問となる頻度は多くありませんが、理解のために、共通点と相違点について散瞳と縮瞳とを比較しながら覚えましょう。特に、症状、原因、対処法に着目しましょう。

 

2-1副作用 (⓱病気等に対する抵抗力の低下)
医薬品の使用が原因で血液中の白血球(好中球)が減少し、細菌やウイルスの感染に対する抵抗力が弱くなり、突然の高熱、悪寒、喉の痛み等の症状が現れることがあり、進行すると重症の細菌感染を繰り返し、致命的となることもあることを覚えましょう。

 

<2-2 薬の吸収・代謝・排泄、薬の生体内運命>
①吸収
まずは、一般に、消化管からの吸収は、消化管が積極的に医薬品の成分を取り込むのではなく、濃い方から薄い方へ受動的に拡散していくことによって消化管にしみ込んでいく現象であることを学習しましょう。次に、有効成分が口腔粘膜から吸収されて全身作用を現す医薬品があること、抗狭心症薬のニトログリセリン(舌下錠、スプレー)や禁煙補助薬のニコチン(咀嚼剤)のように、有効成分が口腔粘膜から吸収されて全身作用を現すものもあることを覚えましょう。

 

②代謝排泄
まずは、肝機能が低下した人では医薬品を代謝する能力が低いため、正常な人に比べて全身循環に到達する有効成分の量がより多くなり、効き目が過剰に現れたり、副作用を生じやすくなったりすること、循環血液中に移行した医薬品の成分は、主として肝細胞内の酵素系の働きで代謝を受けること、医薬品の成分は体内を循環するうちに徐々に代謝を受けて、分解されたり、体内の他の物質が結合するなどしてその作用を失う(不活化)、あるいは体外へ排出されやすい水溶性の物質に変化することを学びましょう。
次に、消化管で吸収された医薬品の成分は、消化管の毛細血管から血液中に移行し、門脈を経由して肝臓に入る。吸収された医薬品の成分は肝臓を通過する際に酵素の働きにより代謝を受けること、腎機能が低下した人では、正常の人よりも有効成分の尿中への排泄が遅れ、血中濃度が下がりにくく、医薬品の効き目が過剰に現れることがあること、循環血液中に移行した医薬品成分は、ほとんどの場合、血液中で血漿蛋白質と結合した複合体を形成し、複合体を形成している分子には酵素が作用しないため、徐々に代謝されることを学習しましょう。

 

<2-3剤型ごとの違い、適切な使用法>
クリーム剤は軟膏剤と入れ替えて出題されることが多いので、軟膏剤と比較しながら学習しましょう。特に水から遮断するか水で洗い流しやすくするかに着目しましょう。

 

チュアブル剤:
まずは、チュアブル錠は、口の中で舐めたり噛み砕いたりして服用する剤型であり、水なしでも服用できること覚えましょう。

 

カプセル剤:
まずは、カプセルの原材料として広く用いられているゼラチンは、ブタなどのタンパク質を主成分としているため、ゼラチンに対してアレルギーを持つ人は使用を避けるなどの注意が必要であることを覚えましょう。

 

経口液剤:
まずは、経口液剤は、有効成分が液中に溶けたり分散したりしているため、服用後、比較的速やかに消化管から吸収されることを覚えましょう。

 

<2-4目・涙・眼球>
まずは、角膜や水晶体には血管が通っておらず、房水によって栄養分や酸素が供給されること、水晶体は、その周りを囲んでいる毛様体の収縮・弛緩によって、近くの物を見るときには丸く厚みが増し、遠くの物を見るときには扁平になることを覚えましょう。次に、目の充血は血管が拡張して赤く見える状態であるが、結膜の充血で白目の部分だけでなく眼瞼の裏側も赤くなること、強膜が充血したときは、眼瞼の裏側は赤くならず、強膜自体が乳白色であるため、白目の部分がピンク味を帯びることを結膜と強膜を比較しながら覚えましょう。

 

<2-5血液>
赤血球:
まずは組成として、赤血球は、中央がくぼんだ円盤状の細胞で、血液全体の約40%を占め、赤い血色素(ヘモグロビン)を含むことを覚えましょう。数字が重要です。次に、酸素が少ない環境で長期間過ごすと、血液中の赤血球の割合が増加することを覚えましょう。

 

リンパ球:
まずは、リンパ球は、細菌やウイルス等の異物を認識するB細胞リンパ球と、それらに対する抗体を産生するT細胞リンパ球からなることを覚えましょう。次に組成として、リンパ球は白血球の約1/3を占め、血液のほかリンパ液にも分布して循環していることを覚えましょう。数字が重要です。

 

<2-6末梢神経系(自律神経系 交感神経、副交感神経)>

それぞれに臓器について、交感神経と副交感神経の働きをまとめて表にしましょう。

 

心臓:
交感神経系が活発になったときの反応として、心臓は心拍数が増加する。
副交感神経系が活発になっているときの作用として、心臓は心拍数が減少する。

 

神経伝達物質:
交感神経の節後線維の末端から放出される神経伝達物質はアドレナリンである。
副交感神経の節後線維の末端から放出される神経伝達物質はアセチルコリンである。

 

肝臓:
交感神経系が活発になったときの反応として、肝臓はグリコーゲンを分解する。
副交感神経系が活発になったときの反応として、肝臓はグリコーゲンを合成する。

末梢血管:
交感神経系が活発になったときの反応として、末梢血管は収縮するため血圧は上昇する。
副交感神経系が活発になったときの反応として、末梢血管は拡張するため血圧は低下する。

 

目:
交感神経系が活発になったときの反応として、目では瞳孔が散大する。
副交感神経系が活発になったときの反応として、目では瞳孔は収縮する。

 

次に、末梢神経系は、随意運動、知覚等を担う体性神経系と、呼吸や血液の循環等のように生命や身体機能の維持のため無意識に働いている機能を担う自律神経系に分類されることを覚えましょう。

 

<2-7膵臓>
膵臓は膵液アミラーゼやリパーゼなど、炭水化物、タンパク質、脂質のそれぞれを消化する酵素の供給を担っていることを学習しましょう。次に、膵液中の酵素について特にトリプシノーゲンは、十二指腸でトリプシンとなり、胃で半消化された炭水化物を消化することを覚えましょう。
さらに、膵臓は、消化腺であるとともに、血糖値を調節するホルモン(インスリン及びグルカゴン)等を血液中に分泌する内分泌腺でもあること、膵液は弱アルカリ性であり、胃で酸性となった内容物を十二指腸で中和する働きがあること、膵臓は胃の後下部に位置する細長い臓器で、膵液を十二指腸へ分泌することを覚えましょう。

 

<2-8胃>
胃粘膜の表面には、無数の微細な孔があり、胃腺につながって塩酸(胃酸)のほか、ペプシノーゲンなどを分泌していること、ペプシノーゲンは、胃酸によってタンパク質を消化する酵素であるペプシンとなり、胃酸とともに胃液として働くことを学習しましょう。
次に、胃粘液に含まれる成分は、小腸におけるビタミンB12 の吸収に重要な役割を果たしていること、胃内における食品の滞留時間は、炭水化物主体のものは比較的短く、脂質分の多いものは比較的長いことを覚えましょう。
さらに、胃酸は、胃内を強酸性に保って内容物が腐敗や発酵を起こさないようにする役目も果たしていること、食道の上端と下端には括約筋があり、胃の内容物が食道や咽頭に逆流しないように防いでいることについても覚えましょう。

 

<2-9小腸>
まずは、小腸の構造として、十二指腸の上部を除く小腸の内壁には輪状のひだがあり、その粘膜表面は絨毛(柔突起ともいう)に覆われてビロード状になっていること、小腸は、全長6~7mの管状の臓器で、十二指腸、空腸、回腸の3部分に分かれること、十二指腸は、胃から連なる約25cmのC字型に湾曲した部分であること、栄養分の吸収に重要な器官であることを覚えましょう。
次に、小腸のうち十二指腸に続く部分の、概ね上部40%が空腸、残り約60%が回腸であるが、明確な境目はないことを数字に着目しながら覚えましょう。
さらに、十二指腸について、十二指腸の彎曲部には、膵臓からの膵管と胆嚢からの胆管の開口部があって、それぞれ膵液と胆汁を腸管内へ送り込んでいることも覚えましょう。

 

<2-10胆嚢、肝臓>
肝臓:
まずは、肝臓では、必須アミノ酸以外のアミノ酸を生合成することができること、肝臓に蓄えられたグリコーゲンは、血糖が下がったときなど、必要に応じてブドウ糖に分解されて血液中に放出されること、アミノ酸が分解された場合等に生成するアンモニアは、肝臓において尿素へと代謝されることを覚えましょう。
次に、肝臓は、脂溶性ビタミンであるビタミンA 、D等のほか、ビタミンB6やB12等の水溶性ビタミンの貯蔵臓器でもあることを覚えましょう。

 

胆嚢:
胆嚢から分泌される胆汁に含まれるビリルビン(胆汁色素)は、赤血球中のヘモグロビンが分解されて生じた老廃物であること、胆汁に含まれる胆汁酸塩は、脂質の消化を容易にし、脂溶性ビタミンの吸収を助ける働きがあり、腸内に放出された胆汁酸塩の大部分は、小腸で再吸収されて肝臓へ戻ることを覚えましょう。

<2-11大腸>
まずは、大腸の腸内細菌は、血液凝固や骨へのカルシウム定着に必要なビタミンK等の物質を産生していることを学習しましょう。
次に、大腸の構造として、虫垂、盲腸、直腸、上行結腸、横行結腸、下行結腸、S状結腸からなる管状の臓器であること、大腸は管状の臓器で、内壁粘膜に絨毛がないことと小腸と比較しながら覚えましょう。
さらに、腸の内容物が大腸の運動によって腸管内を通過するに従って、水分とナトリウム、カリウム、リン酸等の電解質の吸収が行われること、大腸では、水分や電解質の吸収が行われるが、消化はほとんど行われないこと、大腸では、腸の内容物から水分と電解質の吸収が行われ、固形状の糞便が形成されることを覚えましょう。

 

<2-12呼吸器系>
咽頭、喉頭、扁桃、気管支:
咽頭と喉頭を入れ替えて出題されることが多いため、咽頭と比較しながら喉頭について学習しましょう。関連して扁桃と気管支についても学習しましょう。喉頭は、発声器としての役割があり、呼気で喉頭上部にある声帯を振動させて声が発せられること、咽頭の後壁にある扁桃は、リンパ組織(白血球の一種であるリンパ球が密集する組織)が集まってできていて、気道に侵入してくる細菌、ウイルス等に対する免疫反応が行われること、喉頭から肺へ向かう気道が左右の肺へ分岐するまでの部分を気管といい、そこから肺の中で複数に枝分かれする部分を気管支ということを学習しましょう。

 

鼻腔:
鼻腔の内壁から分泌される鼻汁にはリゾチームが含まれ、気道の防御機構の一つとなっていること、鼻腔の内壁には、粘液分泌腺が多く分布し、鼻汁を分泌することを覚えましょう。

 

肺:
肺自体には肺を動かす筋組織がないため、自力で膨らんだり縮んだりするのではなく、横隔膜や肋間筋によって拡張・収縮して呼吸運動が行われていること、肺は、胸部の左右に1対あり、肺自体には肺を動かす筋組織はないことを覚えましょう。

 

<2-13リンパ系(リンパ液、リンパ管、リンパ節)、脾臓>
まずは、血管とリンパ管、血液とリンパ液を比較しながら覚えましょう。特に、リンパ系には心臓のようなポンプの働きをする器官がなく、リンパ液の流れは主に骨格筋の収縮によるものであり、流速は血流に比べて緩やかであることを覚えましょう。
次に、リンパ管には逆流防止のための弁があり、リンパ液は一定の方向に流れることを覚えましょう。さらに、古くなって柔軟性が失われた赤血球は、脾臓内の網目構造に引っかかり、脾臓の組織に存在するマクロファージ(貪食細胞)によって壊されること、その働きを別の表現で脾臓内に流れる血液から古くなった赤血球を濾し取って処理すると表現されることを知りましょう。

 

<2-14腎臓、副腎(泌尿器系)>
まずは、腎臓には、食品から摂取あるいは体内で生合成されたビタミンDを、骨の形成や維持の作用を発揮する活性型ビタミンDに転換する機能があることを覚えましょう。
次に、ホルモン分泌作用として、副腎髄質では自律神経系に作用するアドレナリンとノルアドレナリンが産生・分泌される。副腎皮質では、体内に塩分と水を貯留し、カリウムの排泄を促す作用があるアルドステロンが産生・分泌されることを覚えましょう。また、尿細管では、原尿中のブドウ糖やアミノ酸等の栄養分及び血液の維持に必要な水分や電解質が再吸収されること、腎臓には、心臓から拍出される血液の1/5~1/4が流れている。血液中の老廃物の除去のほか、水分及び電解質(特にナトリウム)の排出調節が行われており,血液の量と組成を維持して、血圧を一定範囲内に保つ上でも重要な役割を担っていることを覚えましょう。
さらに、腎臓の構造として、横隔膜の下、背骨の左右両側に位置する一対の空豆状の臓器で、腎小体と尿細管とで基本的な機能単位であるネフロンを構成していること、内側中央部のくびれた部分に尿管、動脈、静脈、リンパ管等がつながっていること、腎臓に入る動脈は細かく枝分かれして、毛細血管が小さな球状になった糸球体を形成することを覚えましょう。

 

<2-15骨、関節(骨格系)>
まずは、骨組織を構成する無機質は骨に硬さを与え、有機質(タンパク質及び多糖体)は骨の強靱さを保つこと、骨組織を構成する無機質は、炭酸カルシウムやリン酸カルシウム等の石灰質からなること、骨は生きた組織であり、成長が停止した後も一生を通じて破壊(吸収)と修復(形成) が行われていることを覚えましょう。
次に、骨の関節面は、弾力性に富む柔らかな軟骨層(関節軟骨)に覆われ、これが衝撃を和らげ、関節の動きを滑らかにしていることを覚えましょう。

 

<2-16筋組織>
筋組織を骨格筋、平滑筋、心筋に分類されることを学習しましょう。そして、それぞれ、特に平滑筋と骨格筋の特徴を対比させながら覚えましょう。特に、随意筋か不随意筋か、支配されている神経の種類、筋繊維の模様の有無、収縮力の強さと疲労しやすさについて、平滑筋と骨格筋のそれぞれについて確認しましょう。また、骨格筋の疲労は、運動を続けることでエネルギー源として蓄えられているグリコーゲンが減少し、酸素や栄養分の供給不足が起こるとともに、グリコーゲンの代謝に伴って生成する乳酸が蓄積して、筋組織の収縮性が低下する現象であることを覚えましょう。

 

<2-17薬の働く仕組み>
まずは、一度に多量の医薬品を摂取したり、十分な間隔をあけずに追加摂取して血中濃度を高くしても、ある濃度以上で薬効は頭打ちになり、むしろ有害な作用(毒性)が現れやすくなること、医薬品がその薬効をもたらすには、医薬品の有効成分がその作用対象である器官や組織に、ある一定量以上到達する必要があること、医薬品は、摂取された後、その有効成分の血中濃度が上昇し、ある閾値(最小有効濃度)を超えたときに生体の反応として薬効がもたらされること、治療域とは、有効成分の血中濃度が、無効域と呼ばれる最小有効濃度未満の濃度域と、中毒域と呼ばれる毒性が現れる濃度域の間の範囲のことをいうこと、全身作用を目的とする医薬品は、使用後の一定時間、その有効成分の血中濃度推移が、治療濃度域(有効域)内となるよう使用量や使用間隔が定められていることなどを確認しましょう。
次に、禁煙補助剤(咀嚼剤)は、有効成分が口腔粘膜から吸収されて全身作用を現すことも確認しましょう。

 

<2-18脳、中枢神経>
まずは、脊髄は、脳と末梢の間で刺激を伝えているが、末梢からの刺激の一部に対して脳を介さずに刺激を返す場合があり、これを脊髄反射と呼ぶこと、脳内には多くの血管が通っているが、脳の血管は末梢に比べて物質の透過に関する選択性が高く、血液中から脳の組織へ移行できる物質の種類は限られていること、脳の毛細血管が中枢神経の間質液環境を血液内の組成変動から保護するように働く機能を血液脳関門ということ、延髄には、心拍数を調節する心臓中枢、呼吸を調節する呼吸中枢等があり、多くの生体の機能を制御する部位であること、中枢神経系は脳と脊髄から構成されており、脳と脊髄は延髄でつながっていること、小児では、血液脳関門が未発達であるため、循環血液中に移行した医薬品の成分が脳の組織に達しやすいことを学習しましょう。

 

<2-19鼻、耳>
耳については、まずは、小さな子供では、耳管が太く短くて、走行が水平に近いため、鼻腔からウイルスや細菌が侵入し感染が起こりやすいことを覚えましょう。
次に、中耳は、外耳と内耳をつなぐ部分で、鼓膜、鼓室、耳小骨、耳管からなること、外耳は、側頭部から突出した耳介と、耳介で集められた音を鼓膜まで伝導する外耳道からなることを覚えましょう。最後に、内耳は、聴覚器官である蝸牛と、平衡器官である前庭の2つの部分からなること、前庭は、水平・垂直方向の加速度を感知する部分(耳石器官)と、体の回転や傾きを感知する部分(半規管)に分けられることを覚えましょう。鼻については、まずは、副鼻腔は線毛を有し粘液を分泌する細胞でできた粘膜で覆われていることから、副鼻腔内に入った埃は線毛の働きによって鼻腔内へ排出されることを覚えましょう。

 

<2-20腺、毛、皮脂腺など皮膚付属器官、皮膚(外皮系)>
まずは、メラニン色素は、表皮の最下層にあるメラノサイトで産生され、太陽光に含まれる紫外線から皮膚組織を防護する役割があること、汗腺には、腋窩(わきのした) などの毛根部に分布するアポクリン腺(体臭腺)と、手のひらなど毛根がないところも含め全身に分布するエクリン腺の二種類があること、ヒトの皮膚の表面には常に一定の微生物が付着しており、それら微生物の存在によって、皮膚の表面での病原菌の繁殖が抑えられ、また、病原菌の体内への侵入が妨げられていることを覚えましょう。

 

<2-21心臓、血管(循環器系)>
まずは、消化管壁を通っている毛細血管の大部分は、門脈と呼ばれる血管に集まって肝臓に入ること、心臓の内部は上部左右の心房、下部左右の心室の4つの空洞に分かれていること、心臓の右側部分(右心房、右心室)は全身から集まってきた血液を肺へ送り出す。肺でのガス交換が行われた血液は、心臓の左側部分(左心房、左心室)に入り、そこから全身に送り出されることを学習しましょう。

以上です。他は、ひとまず「捨て」です。
まずは、上記を完ぺきにマスターしましょう。

 

では、また、来月!

 

アフロ先生より。

 

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